第13章 ふたりなら、きっと…
その時は、キスだけで何とか思いとどまり、
俺たちはその日あった仕事のことを
話しながら食事をした。
明日は夕方から打ち合わせなので、
少し余裕だ。
そして、
俺は、ネットで購入した『あるもの』を、
今夜試そうと思っていた。
彼には、内緒だけど...
俺とこういう関係になって、
智は『開発された』と、思う。
俺が言うのもなんだけど
男同士は、俺が初めてだったし、
実際、そうなんだろうけど....
初めの頃より数段感じやすくなったし、
後ろだけでも、『イケる』ようにもなった。
智曰く。
『男としてのSEXにはなかった快感が、あるんだ』
そうだ。
もちろん、
俺だって、女の子との時には、
こんな感じなかった気もする
もうそれすら忘れつつあるのは、
少し怖い気もするけど、
実際、
智とこうしている限り、
もう、女の子を抱くこともないだろう。
からの。
.....今日の夜。
サイドテーブルの引き出しには、
『ソレ』が出番を待っていた。
何も知らない智は、
Tシャツと短パンで風呂から出て来た。
「翔ちゃんも、入っちゃえば?」
「うん、そうするよ」
逸る気持ちを抑えて、
俺は風呂場に急いだ。