第13章 ふたりなら、きっと…
「どうしよ、翔ちゃん」
「どうしようってさ、
見られちゃったもんは、
仕方ないでしょ?」
「健くん、みんなに言うかな~?」
俺たちは、楽屋の隅でこそこそしていた。
すると、ニノが、
「おーい!V6の楽屋に挨拶、行くよ~」
と呼びに来た。
俺と智くんは、顔を見合わせ頷くと、
覚悟を決めて先輩の楽屋を訪ねた。
「今日は、よろしくお願いしま~す!」
先陣きって俺が挨拶すると、
先輩たちは温かく迎えてくれた。
しばし歓談を楽しんでから
自分たちの楽屋に戻ってきた、
が...
健くんはいつもと変わらずで、
何も言われることもなかった。
逆に不安になるほどいつもの様子で、
俺は首をかしげたが、
特に変わった様子もないまま、本番も終了した。
『お疲れ様でした~』
出演者の方に挨拶をして、
今日は、終わりになる。
あまりに何事もなく終わってしまい、
拍子抜けしたが、ほっとして
帰り支度をし始めた。
すると、
楽屋の戸が勢いよく開いて、
「大野、櫻井!」と。
すげー笑顔の健くんが...
俺たちふたりに肩を組んで、
コソッと言った。
「心配すんな!誰にも言わないから。
だから、今度、
俺の前で、チューして見せてよ(^^)
じゃ、またな♪」
..........
やっぱり、だったよ...(-_-;)