第13章 ふたりなら、きっと…
暫く甘い甘いキスを楽しんだ後、
彼の髪を撫でながら、切り出した。
「智、旅行行こうよ♪」
「旅行?どこに?」
「海外。智、行きたいところある?」
「二人で??
翔ちゃんと?」
「そ。外でも一緒に歩けるよ♪
知らない人ばっかりのとこ、行こうよ!」
すると智は、
それまでのトロンとした目を
急にキラキラ輝かせ、
俺の方を向きなおすと、
「行きたい!海外。
ふたりっきりのとこ!
翔ちゃんと二人なら、どこでもいいよ(^^)」
(...ホントに、可愛いよね、
こういうところ...)
「まあ、全然いないってのは無理にしても、
日本人が少なくて、
俺たちを知ってる人がいないところ、かな?」
「嬉しい!翔ちゃん!!」
そういって飛び付いてくるから、
バランス崩して、
ふたりで転がった。
大切な人と、ふたりだけの時間、
ふたりだけの思い出、
作りたい...
......
「..海がいいなぁ...
釣り、したい!
ねえ...ダメ~?」
.....俺が、
ダメなんて言わないって、
分かってて、この人、
わざと聞いてくる。
「いいよ。後は?」
「後は...砂浜で水掛け合ったりしたい❤」
「水~?まじかよ~(^^;」
「やりたい!
すげーイチャイチャしてる感じの、
...あれ(^^)」
なんか、この人...
いい年して、乙女だ。