第13章 ふたりなら、きっと…
「まあさ、普段如何に
ジュニアに助けられてるかってことじゃない?
それが分かっただけでも、
収穫だよ。
感謝の気持ちが強くなった、っていうかね..」
「俺は、
翔ちゃんのTABOOが踊れてうれしかった。
あの歌の翔ちゃん、超エロいよね~..」
そう言いながら、
智は、俺の首に指を這わせてくる。
俺は、それは無視して
「智のRainだって、結構振付、エロイよ?」
「え~?そんなこと
言われたことないってば...」
智の指が俺の髪をくるくるし始める。
「腰つきがさ、ヤバいでしょ?
あんなの、
誘ってるとしか思わないけどな~」
「翔ちゃんが、
そんな目で見てるからでしょ?」
伸び上って、唇を近づけてそう言う彼。
「そうだよ。いつも、
そんな目でしか、見てないし...智のこと♪」
「エロいわ❤」
俺の首を引き寄せて、
智の唇が押し付けられてきた。
........
予想通りの展開....
人様にはとてもお見せできない、
ふたりだけの甘々な時間....
すっかり俺に頼り切って、
心を開いてくれている智が、愛しい。
甘えることも、
拗ねることも、
可愛いやきもちも、
こうなる前は、決して見せなかったから。
でもひとつ、
困ったこともあるわけで。
外でも、それをちょいちょい出すこと。
ダメだって、言ってんだけどね~(-_-;)
全く反省してないから、この人。