第12章 君の全部を教えて...

翔ちゃんの指が、
ゆっくりと俺の身体を這う。

温かい手のひらが、
脇腹から、上に上がってくると、
もう...ドキドキとぞわぞわが止まらない。


「..ちょっ!!..翔ちゃん///」

「なに？」

急に見つめられて、
...心臓が止まる。


綺麗な二重の大きな目が、
俺のことをじっと見る。

感じて、高揚する俺の顔を、
目を反らさずに見つめる。


「...ここ、触っていい？」

そう言いながら、
硬くなった胸先を摘んで捻る。

「あっ...ダメ、それ...」

「ダメ？...じゃあ、..舐めてもいい？」


言うが早いか、
乳首に吸い付き、舌で円を描き、
粒を吸い上げる。


「...はぁ、..んっ...もう、それ....」

「それ...なに？」


翔ちゃん、今日意地悪だ。


何も答えず、拗ねた目で睨むと、

こんな時には、まるで不似合いなさわやか笑顔で、

「素直に、何でもお願いしてみてよ。
智のお願いなら、
俺、何でも聞いちゃうから♪」


.......

..もう！

それって、なに？

この人のこーいうとこ、
計算だよね、絶対。


.....でもね。


俺、簡単に白旗あげちゃうよ。

さっきさ、
我慢するのやめるって、
どうせ、落ちるなら、抵抗しないって、
...そう決めたんだもの。


翔ちゃんの言いなりになってもいいって。


.....だから。

「..翔ちゃん...乳首、そっと...噛んで。
..それ...好き..だから..」