第12章 君の全部を教えて...
愛して欲しいと、
心が叫ぶ。
震えるほど、彼が欲しい...
体温の高い彼の手が、
俺の下着の中まで滑り込んでくる頃には、
もう、ソコは先走りで、
ヤバいことになってしまってて...
開放して欲しくて、腰をよじると、
翔ちゃんが、慣れた手つきで、
俺のことを全裸にしていく。
もう、逸る気持ちで、
身体が熱くて堪らない。
「..智、我慢..してたの?」
低い、優しい彼の声が、耳元で聞こえると、
俺の理性も、突き崩される。
「翔ちゃん、
..早く..欲しい..」
両手を彼の首に巻き付け、
熱くなった身体を押し付ける。
「翔ちゃんも...」
彼のズボンに手を掛けると、
彼は、俺から目を反らさずに、
潔く着ているものを脱ぎ捨て、
下着一枚になった。
「ベッド、行こ♪」
彼の逞しい腕が、ひょいと俺を抱き上げる。
......ヤバい。
惚れる....
もう惚れてるけど、
もっと惚れる....
翔ちゃんの首に手を回し、
お姫様抱っこされた俺は、
ベッドにそっと置かれた。
下から見上げる彼の顔は、
ゾクゾクするほど、男らしくて、
カッコイイ....
俺、今からこの人に抱かれるんだ...って。
改めて思うと、
すげー幸せだけど、
やっぱ、
......テレる。