第12章 君の全部を教えて...

俺の方が、１つ年上で。

でも、俺なんかより、
この人の方がすっと大人だ。

悔しいけど....


翔ちゃんの指が、俺の肌を撫でる。

ゆっくりと、緩慢なその刺激が、
俺の芯に火をつける。

「...っつ..くっ...」

「..智、声...出して...」


何もかも、彼の思う通りで...
いつもそうで...

嬉しいと思う反面、
やっぱり俺だって悔しい。

せめてもの、ささやかな抵抗で、
声を出さないように我慢してみる。



..でも....


指の先で、胸の粒を捻って、つぶされると、

「..ああぁ、んんっ...やっ..」

自分でも驚くくらい甘い声がでてしまう。

抵抗してみたって、
どうせ、すぐに堕ちるんだ。


それが分かってるから、
翔ちゃんも、余裕で、焦っていない。


俺の息がだんだん上がって、
我慢できなくなるその瞬間、

僅かにほくそ笑む彼が俺の視界に入る。


「...智、好きだよ。
アイシテル...」



「翔ちゃん...俺も、
愛してる...」


彼の手を取って、
出してくれと騒いでいるソコに誘導する。


ズボンの上から、
形に沿って撫でながら、彼が言う。

「智、どうして欲しいか、言って♪」

「...ああぁ、しょお..
直接...触ってよ...」



.......もう..いいんだ。

意地張っても仕方ない。

だって、身も心も、こんなにも彼を求めてる。

『彼を愛している///』と全身で叫んでいる。