第12章 君の全部を教えて...
「今日さ、変だったよね?ずっと..」
「そうかな~..?そんなことないよ。
気のせいでしょ?」
「........」
「なんだよ//何か、言ってよ!」
黙って、
じっと見られていることに耐えられなくて、
俺は、少しイラついた声になってしまう。
でも、翔ちゃんは、相変わらずの
余裕で。
なんかさ。
.....憎らしい。
翔ちゃんの綺麗な瞳が、
ゆっくり俺に近づいてくる。
(..キス...されるのかな?)
そう思って、目を閉じようとしたその時、
寸前で、
ピタリと止まったぽってり艶々した赤。
「...えっ?」
もう///期待してたみたいで、
超恥ずかしいじゃん//////
俺は多分、耳まで真っ赤になってて...
彼は、そんな俺に
「智と、こうしてるだけで、
すんげ~幸せ、俺。」
「..翔ちゃん....」
すると、チュッと触れるか、
触れないかのキスをして、
「ずっ~と、智とこうやって、
ふたりっきりで居たいくらい♪♪」
頬を優しく撫でながら、
そんなこと言われ、
俺は、一瞬で、全身総毛立つ。
「でっ...でもさ」
「でも?」
「翔ちゃん、俺といるときより、
相葉くんや、松潤といるときの方がさ、
なんか、楽しそうだし...」
ちょっと膨れながら、言ってしまう小言。
すると、
「それ?かな...
今日の、不機嫌のり.ゆ.う♪」
ニヤリと笑う彼に、
「あっ...」
思わず、嵌められたことに気づいた。