第10章 My sweet darling
「なにすんの?」
俺の両手を掴んだまま、抗議する君...
「なにって、普通の状態のとこも描かないと、
これを作品には、できないじゃん」
「だって///
...そんなの、もう...無理だよ」
語尾は小さく消えそうだった。
真面目な彼を、苛めすぎたかなぁ...
だけど....
.......
「翔ちゃん、視られただけで、
感じちゃったの?」
「だってさ!...智がさ...さとしが...
もう俺、..限界だよ...」
そう言って俺の肩を引き寄せ、
「いいでしょ?」と聞いた。
....もう、許してやろっかな...
相葉くんとのキスのこと。
俺はスケッチブックを抱き締めたまま、
唇を突き出した。
彼は待ってましたとばかりに、
俺の頭を引き寄せて、
乱暴にくちづけた。
角度を変え、強引に入り込んでくる舌に、
俺も、舌を絡めると、
彼は強く吸い上げ、軽く噛んだ。
「んんっ////」
急なその刺激は、脳髄まで届き、
俺を痺れさせる。
スケッチブックを片手で抱え、
俺も彼の頭に手を回した。
深く、激しくなるキスで、
酸素が上手く吸えなくて...
やっと唇を離したときは、
ふたりとも、
もうすっかり息が上がっていた。