第10章 My sweet darling
「えっ?...」
でも、今回は反抗しない。
嫌だとも言わない。
...言っても、無駄だって思ったの?
それとも、開き直った?
俺が、黙ってじっと見ていると、
ため息をつきながら、
「こう?」
と、腕を後ろに回し、背中で組んだ。
当然、隠すものがなくなった彼自身は、
前に向かって勃ち上がり、
その存在を俺にアピールしている。
翔ちゃんは、気の毒なくらい真っ赤で、
それでも、俺のモデルを全うしてくれようと
頑張っている。
...マジか...
ヤバい。
再び復活した、俺の中の加虐心。
もっと、
恥ずかしがるとこが、見たい...
俺は、デッサンを再開した。
当然のように、俺の視線は、彼のソコに集中する。
......
こんなの見てたらさ、
俺だって、普通じゃいられないっつーの!
ズボンの中で、窮屈だと騒ぐ俺自身は無視して、
俺は掻く...じゃなくて、描く。
彼を...
でもさ。
気のせいなんかじゃないよね...
さっきより、上向いてきたよね?
ちらりと彼を盗み見ると、
羞恥に耐えられなくなったのか、
目を閉じている。
必死に、煩悩と闘っているのかな?
でもね...
俺は、徐に立ち上がって彼に近づき、
完勃ちした、ソレを、下に下ろした。
当然、また、ぴょこんと上を向く。
「ちょっと///さとしっ」
焦ったように、翔ちゃんは俺の手を抑えた。