第10章 My sweet darling
夜、いつになく翔ちゃんがソワソワしている。
理由は分かってるよ...♪
相葉ちゃんとのキスを、
なんか言われるんじゃないかって。
...でしょ?
俺だってさ、分かってるよ~。
あの場合、
やるしかないことくらい。
まあ、
しいていうなら、
慣れた感じ出しちゃったことが、
妬けたといえば、妬けた。
一瞬の事なのに、
首を傾けちゃって、目閉じちゃって。
いつもしてました感、漏れ出ちゃってたでしょ!
まあさ、
仕方ない。
事実、ふたりはそういう関係だったんだから。
俺が、相葉くんから、
翔ちゃん、取ったも同じだから。
.....だから、
そうだよ。だから尚更、
胸が痛かった。
俺が、翔ちゃんに寄りかからなければ、
もしかしたら、
まだ、相葉くんと、続いてたんかな...
って、そう思うから。
でも。
もう、翔ちゃんと離れて生きてくなんて、
俺、出来ないんだ。
だってさ.....
翔ちゃんをそっと盗み見ると、
目が合ってしまった。
「智...」
彼が、俺の名前を呼ぶ。
胸の奥まで届く低音が心地いい。
「翔ちゃん...チューして❤」
彼の胸にするりと入り込みながら、
甘えた声でねだる俺に、
翔ちゃんは優しく口付けた。