第10章 My sweet darling
俺はその日、予定通りに
吉祥寺に行ってきた。
電車の中も、
買い物してても、
画材とか物色してても、
誰も気付かない。
....ほらね。
心配しなくても、
松潤と違って、俺、
そんなオーラ全くないから。
必要なものを買って、
有名なコロッケ屋さんが、
思いがけず並んでないから、
夕飯のおかずに購入した。
帰りの電車で、
コロッケ臭がバレバレで、
近くの男の子に、じろじろ見られたけど。
ニュースの日は、翔ちゃんは遅い。
俺はすっかり風呂にも入って、
ソファでガッツリ三時間も仮眠...
仮眠レベルと違うけど...
翔ちゃんの生放送に備えた。
ビールを飲みながら、
テレビの前で、翔ちゃんを観る。
.......
今日も、カッコいい❤
見れば見るほど、イケメンだよなぁ。
難しい内容も、さらっと話す姿が...
きゅんきゅんする。
.....あっ!噛んだ。
..........可愛い❤
あんなにカッコいい翔ちゃん、
あれ、俺んだから♪
....そう思うと、
なんだか、優越感(^^)
生放送が終わったので、
今日もメールする。
『ちょっとだけ、噛んだね❤』
......読んで、口を尖らせた彼が、
目に浮かんで、
俺も、自然と、笑っていた。