第10章 My sweet darling
翔ちゃんは、ホントに心配性だ。
俺を年上だって思ってない。
まあ、俺も、
全く年上ッぽくないのは否定しないけど...
でもね。
そんな風に心配されんのも、
世話を焼かれんのも、
やじゃない...
寧ろ、好き...かも。
でも、きっとこれは、
翔ちゃん限定なんだよね。
以前なら、彼女面されて、
あれこれ煩く言われると、
面倒くさいなって、思っちゃてたし、
束縛されるのは、
好きじゃなかった。
だけど。
そう、この間だって。
音楽番組でTOKIOと一緒になったとき。
前室で、
俺のことを、
後ろからガッツリホールドしながら、
松岡くんが話している。
なんてことない、
ごく普通の空気だ。
でも、
少し離れて、国分くんと山口くんと、
話している翔ちゃん、
.....こっちを、チラチラ見てるよね。
気にしてない振りして、
すごい、気になってる。
そんな視線が、
ちょっと、
心地いい。
妬きもち...
だよね...?
翔ちゃん、可愛い(p^-^)p
その証拠に、
袖でどさくさ紛れに
手を繋いできた。
ビックリして彼の顔を見たけど、
こっち見てなくて...。
仕方ないから、
俺も、握り返しといた。