第10章 My sweet darling
嵐の中で、『可愛い』なんて言われんのは、
俺か、ニノか、相葉ちゃんで、
翔ちゃんと松潤はそうじゃない。
でも俺は、本当に一番可愛いのは、
『櫻井翔』なんだって、
そう思ってる。
その日は、彼はニュース番組の仕事で、
俺はオフだった。
昼間は、作っているフィギュアの材料を見に、
吉祥寺に買い物に行く予定。
「気を付けろよ!
人混み...
見つかると、面倒だから..」
出掛ける準備をしながら、そう言う翔ちゃん。
「大丈夫だよ。見つかって困ったことないし
お店のおじちゃんだってさ、
『分かってるよ』って感じに
ウィンクしてくるし♪」
すると、その言葉に、
過剰に反応するのも、
...ほら、可愛い❤
「そのおやじって、何歳くらい?
やらしい目で智のこと、見てないだろうな?」
(*´-`) フフっ....ほんとに。
君ってさ....
「なんで笑ってんの?
....ほんと、自覚無さすぎだよ!
そいつに、手とか握られてんじゃねーの?」
「あ~..そういえば..」
「握られたのかよ!?
マジかー///やっぱりだよ///
もう、その店、行くなよ!!
ほんとに智って、隙だらけなんだよ...
この間だって...」
俺は、怒って尖らせた可愛すぎるその唇に、
音をたててキスをした。