第8章 君のとなりで
その後は、ふたりで風呂場に行き、
身体を洗いっこした。
くすぐったがる智が可愛くて、
当然俺は反応したが、
もう彼の方は、疲れているだろうから、
そこは、ぐっと耐えた。
...耐えようとした。
でも。
......
「智!!
いいから...」
彼は、俺の反応し始めたソコに
手を伸ばして扱きだす。
「もう、今日は、いいから...」
苦笑しながら言う俺に、彼は、
「だってさ。
俺ばっかり、何度もイカしてもらって、
不公平でしょ?
俺だって、シテあげたい」
...ありがと。
その気持ちだけで、十分幸せだよ。
俺は、彼の身体を抱き締めた。
「じゃあ、今度は、お願いする❤
今日は、風呂入って、まったりしたいんだ...」
そう言いながら、俺は彼の腕を掴んで、
一緒に湯船に入って、後ろから、
彼の身体を包み込んだ。
「翔ちゃん...」
そう言いながら、俺の肩に寄りかかり、
腹の前で組んだ、
俺の両手に自分の両手を重ねてきた。
「ほんとに、ずっと、一緒にいていいの?
俺、すっげ~甘えんぼだよ?」
「いいよ」
「すっげ~、やきもち妬くよ」
「いいよ」
「翔ちゃんしか見えなくなっちゃうよ」
「いいよ」
「......」
「翔ちゃん、大好き」
「俺も」
俺は、突き出されたその唇に、
そっと唇を落とした。