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Blue【気象系BL】

第8章 君のとなりで


急に距離をつめた俺たちは、
もうずーっと前から...


それこそ、右も左も分からなかったガキの頃。
そんな頃から側にいるのに、


こんな関係になるなんて、
夢にも思っていなかった。



君と一緒に...

君のとなりで...

これからは、

生きていく。


今までだってほら、
一番近くにいたんだけど。


冷静になって、客観的にみると、
やっぱり、
少し気恥ずかしい...



「......」

いつの間にか、隣で寝息を立て始めている智。

その無防備な、
天使のような寝顔に、
俺の頬は自然と緩む...


彼と関係を持つことで、
一気に覚醒した『俺の想い』...


そっと頬を指の裏で撫でると、
少し口元が笑った。

『これからはふたりで生きてく』

そう、
改めて思っただけで、
こんなにも心が温かくなる。


「...さとし❤」

そっと呼んでみると、
頭のどこかに届いたのかもしれない...

目蓋を開けようと、
本能的に頑張ってみても、

その綺麗な瞳は、
俺を見つめることはなかった。



おやすみ..智。

いい夢、見ろよ...

もう、
暗闇に怯えることも、
後悔の涙を流すこともないんだ。


俺が、
側に、

いるからね......


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