第2章 裏切りの夜
ことが済んだそのあと、
「はい、翔くん♪」
「おー...サンキュー。」
潤が、冷蔵庫からペットボトルを持ってきた。
ゴクゴクと音を立てて水を飲む、
彼の綺麗な喉仏が上下する様を、
じっと見ていた俺は、
静かに切り出した。
「なあ....、俺たちさ、こういうの、
やっぱ、..止めない?」
その言葉に、驚いた顔で俺を見て、
「どうして?...なんでそんなこと言うの?」
信じられないという潤の目を、
俺は見ていられなくて、
ベッドに仰向けになり、天井を見ながら、
ゆっくり、言葉を選んで話した。
「こんなこと、やっぱりよくないよ。
....俺たち、1回さ、元に戻った方が...」
「やだよ////どうして?....なんで、急にそんなこと....俺のことが、嫌いになったの?」
俺を問い詰める彼の目は、だんだん潤んできた。
「そんなことはないよ...。
だけど、潤だって、ちゃんと..その...
女の子と、付き合った方がいいし...」
その言葉で、潤は、俺にしがみついてきた。