第1章 プロローグ
「さっきからうるさいと思ってたら桂さんとエリザベスさんも来てたんですね。すみませんこはるさん、驚かせてしまって。お茶どうぞ。」
「あ、ありがとうございます…」
台所から戻ってきた新八くんはこのカオスな状況をものともせず笑顔で私の前に湯呑みを置いた。
「こはる殿、気にするな。いつものことだ。」
「は、はぁ……」
「いつもこんなことあってたまるかよ!さっさと帰れ!お前らに食わす飯はねぇ!」
ただの知り合いにしてはだいぶ距離感が近いような気がする。もしかして…
「あの、坂田さん、この方々は坂田さんのお友…」
「友達じゃねえ!断じて友達じゃねえ!こんな友達いらねえ!」
「銀時、貴様!俺たちは友達だろう!共に戦った仲間だろう!さぁ銀時、再び俺と共に剣を握らんか!」
「うるせー!!朝っぱらからやかましーんだよ!!帰れっつってんだろ!!」
その時、ガラガラと玄関の扉が開く音がしたかと思えば、同時にドタバタと複数の足音が聞こえてきて勢いよく襖が開いた。