第4章 甘い約束
「すみません、お待たせいたしました。こちらをお使い下さい。」
1人でアタフタしていた私の元に、さっきの店員さんが氷水をビニール袋に入れて、新しいおしぼりと一緒に持ってきてくれた。
「すみません、ありがとうございます。」
それを受け取ると、店員さんは優しく笑いかけて去っていった。
***
「そういやこはるちゃんは休みってないの?」
チョコレートパフェに舌鼓を打ちながら、坂田さんが言った。
この1ヶ月、ほとんど屯所に篭っていたので、坂田さんに会うのも1ヶ月ぶりだ。
私がどうしているかずっと気になってて、神楽ちゃんが会いたがっているらしい。
「んー、今まで特に休みってなかったんですけど……そういえば今朝、今度から土日は食堂休みにするって土方さんが言ってました。」
「じゃあ、今度の土曜日、うちで飲むか?」
「え?いいんですか?」
「ああ。神楽も新八も会いたがってた。」
この世界に来て1ヶ月。
初めてのお誘いだ。嬉しくないわけがない。
「嬉しい!楽しみです。ありがとうございます、坂田さん!ご飯もいっぱい持っていきますね!」