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【銀魂】空と青

第1章 プロローグ




「新八くん、ごめん、ちょっと配膳を手伝ってもらえないかな?」

そう言って扉から顔をのぞかせると、

「もうできたんですか?!」

と驚きながら新八くんが台所に来てくれた。
そして、お皿に盛り付けただし巻き玉子を見て

「こ、これは!!!」

「どしたー?新八…こ、これは!!!」

「どうしたアルか2人とも…こ、これは!!!」

新八くんの叫び声を聞いて様子を見に来た坂田さんと神楽ちゃんも固まっている。

「あの、どうしたんですか?何か変ですか?え、もしかしてこのだし巻き玉子変?!」

すると、3人はあろうことか、だし巻き玉子に向って手を合わせて拝み出した。

「ぎ、銀さん……僕、こんな美しいだし巻き玉子、初めて見ました。」

「ああ、俺もだ。卵料理っつーと、ここ最近まともなのは卵かけご飯しか見てねえからな…」

「こ、これが!玉子焼きの本来の姿ネ…!」

3人ともこれでもかという程、目をキラキラさせてだし巻き玉子を見つめていた。

「そんな、3人とも大げさです…これでお口に合わなかったら私の立場ないじゃないですか。」

そう言いつつも、見栄えだけでこんなにも喜んでもらえるとは作りがいがあるもので、嬉しさと恥ずかしさで私の顔は真っ赤だ。


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