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白昼夢、或いは現か夢遊病。

第2章 短編集2


「Ms.みょうじは余程減点してほしいようですな」

「別に良いですよ。どうぞ」

スネイプは普通の生徒だったら縮み上がっている所と考え、なまえは普通では無いことを思い出して深いため息をついた。

「寮に対する忠誠心はないのかね・・・」

「ありません」

きっぱり言われるとスネイプの調子も崩れる。

「兎に角、寮に戻れ。教師の部屋で眠るわけにもいかないだろう」

「別に"そういう事"がなければ良いと思いますが」

「そう言う問題ではない」

「もう良いじゃないですか~私を相手にしたら体力の無駄ですよ?」

此処で無理矢理引っ張って返すことも出来たのに体が動かなかった。そして彼女の言う通り、相手にしても無駄だと言うことも分かっていた。

「好きにしろ・・・」

「やった~」

そう言うとなまえは教室を出て地下に走っていった

(廊下を走るな、グリフィンドール5点減点)と心の中で呟きながら何が自分にそうさせたのだろうかと考えた。昔、自分を苛めていたヤツと同じ寮だったらと考えたわけでもない。いくら気になっている生徒でも自分の部屋に泊めることはしないだろうと。とんでもない答えに辿り着きそうだったので、考えるのをやめた。
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