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白昼夢、或いは現か夢遊病。

第1章 短編集


入学から数週間経ち、学校生活にも慣れてきた頃、私はシリウスに話しかけた。

「シリウス!」

「・・・んだよ、スリザリンがオレに何か用か」

一瞬驚きと喜びを含んだ目が見えたが、直ぐに睨まれた。

「・・・シリウス、私「なまえ!!」

レギュラスが物凄い形相でこっちに向かってくると、私の腕を痛いほど掴み引っ張ろうとした。

「止めて!レギュラス痛い!!」

「おい、レ・・お前止めろよ」

シリウスが私の腕を掴むレギュラスの手を握って言った

「・・・貴方こそ、グリフィンドールがなまえに近づかないでください。」

「こいつが勝手に話しかけてきただけだ」


空気が張り詰めるのを感じて私は口を開いた 

「止めて!レギュラス、シリウスには私が勝手に話しかけたの。シリウス、私はグリフィンドールでも貴方とは仲良くしたいと思っている・・・だからこんな喧嘩は止めて・・・お願い・・・」

私が叫ぶように言うとシリウスは無言で立ち去った。レギュラスも私の手を引いて無言で寮に戻った。


それからシリウスとは一言も話せなかった。

シリウスに話しかけようとするとレギュラスが何かと邪魔をし、レギュラスの邪魔が入らなくてもシリウスは私と話してくれなかった。


そんな日々が続いて、ついに私もシリウスに話しかけるのを諦めた。



四年生まではシリウスを心配したりしていたが、五年生になった私はOWLに追われる同級生の勉強に付き合ったりで忙しくなった。そのせいか、シリウスの事は頭から消えていった。


大広間で顔を合わせる度にレギュラスは段々とやつれていく様な気がする


もうすぐなのだろうか・・・


ある日レギュラスは私を必要の部屋へ連れて行った。彼が休み時間に使っているらしい。道理で頭のいいレギュラスが同級生と勉強をしてる姿を見たことがないはずだ。


「レグルス、なんで私をここへ?」

レギュラスは黙ったまま扉を閉めた

「レグルス・・・なにかあったの?」

「なにか、とは?」

レギュラスは取り繕ったのがバレバレな笑顔を向けた

「分からないけど、重要なこと・・・でしょ」

そう言うと彼は黙り込んでしまった。


暫く沈黙が続くと彼はゆっくりと口を開いた

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