第7章 お泊まり?いえ介抱です。
ソフトドリンク片手にぽつぽつと一松くんと喋る。
「一松くんさ、すっごいゆっくり飲んでるけどお酒苦手なの?」
「別に、嫌いじゃないけど。そういうアンタはお茶じゃん」
「だって未成年だからねー。飲めないお年なんですー」
「は!?」
けたけたと笑いながら、おでんをまた追加した。
「…アンタ大人びてんね」
「あははー」
中身は20歳こえてるからねー。そんなこと言ったら変人だもんね、言えないわ。
「一松くんはいくつー?」
「……教えない」
「まあだいたい20前半あたりかな」
「…………」
一松くん他の松野さん達と違って静かだから喋りやすいや。でもなんか人見知りっぽいね。
「アンタさ、こんなクズと喋って何が楽しいの?」
「さあ?」
「……はあ?」
「返事が返ってくれば嬉しいもんよ、会話って」
「ばばくせぇ」
「あははー、言えてる」
私はおでんを、一松くんは酒を追加しつつけらけら笑う。
「………でもアンタが言ってること、分からなくはない」
「そうでしょー?一人ぼっちは寂しいぞー。独り言が増えるからね!」
これは前の人生の話である。今じゃないからね!!!
「…………変な人」
「なんかいった?」
「別に」
「そっかー。あ、ちび太さーん、おでん追加で!」
「まだ食うのアンタ……」
一松くんとゆっくりしゃべりながら、夜は更けていった。
ちび太は空気をよんでログアウトしました(´>ω∂`)