第7章 お泊まり?いえ介抱です。
今日は初めてのバイトの日でした!
え?過去形?もう終わったからね!とくに何もなく、レジと他の覚えることで1日終わったよ。
夕飯を作るのめんどくさいなーと思ってたところにちょうどおでん屋さんが見える。
……今日の夕飯はおでんにしよう!
屋台の側にいくと、お客さんが1人いるのがみえた。
「こんばんはー」
「おう!いらっ、しゃ……」
のれんをめくって席に座ると、おでん屋の主人がぽかんとした顔でこちらを見ていた。
「? どうかしました?」
「へ!?いや、その」
変な人だなーと思いつつ、横を見てみると最近よく会う六つ子の1人が私と主人の顔を交互に見ている。
「…………もしかしてちび太さん?」
「そうだけどおいらのこと知ってんのか?」
「最近よく間違えられるので」
「なんかすまねぇな」
「いえいえ、ところで君は何松くん?」
突然話題を変えて、隣でこちらを見ている紫パーカーさんに声をかけてみる
「へ!?………一松ですけど」
「一松さんかー。初めまして」
「…あんた誰かの知り合い?」
「知り合いってほど仲いいわけではないけど一応顔見知りかな」
カラ松さん以外ね。
ふーんと一松さんはジト目でこちらを見てくる。
「あ、卵と大根ください」
「はいよー」
「一松さんは一人飲みですか?」
「…だったら悪い?」
「いえそういうわけじゃないですよ?」
ただ後から赤パーカーが来るとか言われたら逃げなきゃいけないですし。
「……敬語」
「はい?」
「こんなゴミクズに敬語とかいらないから」
ちびちびと酒を傾けながらそういう。
「…一松さ、一松くんは卑屈だね」
「ひひっ、ゴミクズニートだからね」
「あ、はんぺんとこんにゃく追加で」
「……」
ここのおでん美味しい。