第6章 お出かけしましょう。
「雪実ちゃーん。前のお返ししてやるよ!!!」
私に気づいたのか赤パーカーがこちらに走ってきた。
何度も殴ったり蹴ったりしたせいか、赤パーカーは殴ってきたりはしないが足払いや腕を捻りあげようとしてくる。
そもそもセクハラしてこなければ私も攻撃なんてしないんだけどねー!
「近寄んないで!!!変態!!!!」
この体になってから、拳に威力はないが、瞬発力やスピードは前より速くなったような気がする。
だけど、体力がないから早めに逃げなきゃ捕まってしまう。
「諦めて、俺と、一緒に、いい事しようぜ!!」
そういいつつ、親指を人差し指と薬指の間に差し込む。…ホントに最低。
ニヤニヤした顔に蹴りを叩き込もうとするが、簡単に受け流されてしまう。意外とこの男強くて面倒くさい。
「そんなに足上げていいのー?パンツ見えちゃうよー?」
「そんなんだから!変態って言われるのよ!!」
さっとしゃがんで赤パーカーの足を払った。赤パーカーはよけれずに転んだ。よっしゃ!
「うおっ!」
「じゃあね!もう近寄んなよ!!」
「おい待て!…うぐっ」
逃げる前にみぞおちを軽く蹴ってから逃げた。痛みで追いかけては来ないだろう。
赤パーカーのせいでこのままでは遅刻してしまう。私は駅まで走ることにした。
夢小説とは何だったのかってくらい、おそ松に冷たいんだけど……おそ松好きな人いたら本当にごめんなさい。