• テキストサイズ

追いかけてこないで!!!【おそ松さん】

第5章 寄り道せずに帰りましょう。




赤パーカー野郎から走って逃げて、少し疲れてしまった。ちょうど公園があったから休むことした。

公園には、滑り台とブランコ、あとは小さな広場くらいしかない。

まだ平日の昼間だからなのにほとんど人がいない。ベンチすらなかったので、私はブランコに座ることにした。

ほんとあの赤パーカー何なの。公然わいせつで捕まえてやろうか。

きいきいとブランコの音をならしながら、小さくため息をついた。

「ドゥーーーーーン!!!!!!」
「!?」

突然、変な声をあげた何かが目の前を通り過ぎていった。
思わず通り過ぎたものを目で追う。

通り過ぎたものはくるりと一回転し、敬礼しながら止まった。

またさっきまで見ていた顔だ。黄色のユニフォームに黄色い野球帽をかぶっている。
ぽかんとした顔で、そちらを見ていると見ていることに気づいたのか目が合った。

「こんちはっー!!!」
「こ、こんにちは」

ニッコリ笑いながらこちらへと駆け寄ってきた。

「……んー」
「どうしたの?」
「君の名前なんていうの?」

私の顔を見てすごく悩んだような顔をする。またチビ太ってやつと間違えられてるのか。

「私は、春川雪実です」
「やっぱりチビ太じゃないや!!」
「へ!?」
「たはーっ、匂いが全然ちがーう」
「よく分かりましたね……?」

匂いでわかるもんなのかな……?これで六つ子は4人目か。みんな濃いね!!


/ 36ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp