第4章 私の家はどこだ
「……み、道がわからない」
……迷子です。地図を見ているはずなのに道に迷いました。
住宅街へ向かってるはずが橋についてしまった。
はっ、まさかこの子はここに住んでいるとか………!
「そんな訳ないかー」
地図があるのに迷子になったバカは私ですよーっと。
しょうがないから人に聞くしかないよね…。
橋の上には1人しかいない。スパンコールのついた変なの着てる…。こんな昼間から何をしているんだろう。
「すいませーん、道をたずねたいんですがいいですかー?」
「やっと来たかい?カラ松girl」
「はあ?」
……聞く人を間違えたかもしれない。
こちらを振り向きながらサングラスをとる男に何故かイラッとした。
ん?この顔さっき見たぞ?
「何girlだか知らないけど、私は道を知りたいんです」
「フッ、俺と恋の歯車をまわすためにこうやって話しかけたんだろう?ビンゴォ~?」
「違います」
「oh、今日のgirlは一段とシャイなよう……、チビ太か…?」
またですか。