第4章 私の家はどこだ
公園から出て5分ほど走ったところで
立ち止まる。
たかが5分ほどだが息がきれている。
この体、体力ないなぁ……。
「はあ、さすがにっ、追いかけて、こない、…かな?」
息を整えつつ、周りをキョロキョロと見渡す。
雪実を追いかけて来るものはいなかった。気絶させたんだから当たり前だろ!と突っ込んでくれる人はいない。
逃げたことだしこれからどうしようかな~。
「あ、そういえば財布に学生証が、」
ガサゴソと(多分)自分のカバンを漁る。
「お、あったあった。住所は~っと」
学生証に書かれている住所を同じくカバンにはいっていた携帯電話をとりだす。
暗証設定はされていないようだ。不用心だなー。
「困った時のG〇o〇leせんせー」
ササッと住所を打ち込む。携帯を頼りに家に帰るようだ。
「さてと、行きますかー」