第1章 金髪の彼
「イッていーよ」
指の速度を早めて、私が絶頂を迎えるのを促した。
「んっぁぁぁぁあぁっ!!っっやぁぁ!!」
ビクビクと痙攣させながら達した私から顔を上げ指を抜いたたライトは、顔を覆うことさえ忘れた私に見せつけるようにその指を口に含んで愛液を舐めとる。
「ライトぉぉ」
イッた余韻で力なく彼の名を呼ぶと、
「茜かわいかった。もっと苛めたくなる」
意地悪に口元を歪めながら着ていたシャツを脱ぎ捨てた。
「ねぇ茜、俺の子ども欲しい?」
引き締まった上半身に目のやり場を失いかけていた私に突然の質問。
「え!?」
子どもって、私そんなこと考えてないし!!
そもそもさっき会ったばかりで、完全に今の状況はゆきずりの関係でしょ??
慌てて首を左右に振ると、
「やっぱまだ早いか。俺もまだいいや。もっと茜といっぱいエッチしたいし」
そう言ってズボンのポケットから財布を出し、その中に入れていたのだろうコンドームを取り出して袋を裂いた。
「生でするのはそのうち、ね」
少し悲しそうに眉を寄せたのはどうしてだろう。
それにそのうちって。
1回こっきりで終わりの関係のはずなのに。
「ごめん」
拒んだのがよくなかったのかなとつい訳も判らず謝った私に、
「いや茜は正しいよ。逆に欲しいって言われたら俺が聞いときながら引いてたかも」
そう言って袋から出したコンドームを装着すると、私に被さってきて唇を重ねる。
「挿れるね」
私の唇に何度もキスをする合間にそう囁いて、くちゅりと堅いそれを押し込んできた。
「んんっはぁっ……」
ライトの、少し大きくて苦しい。
そのせいで自然入る力を逃すようにライトの首の後ろに手をかけた私に、
「もっと抱き締めていーよ」
言われて更に力を込めると、ライトがゆっくりと動き始める。
「ぁっ……ぁっ……」
「茜んなか、すげぇあったかい」
ゆっくりゆっくり私のなかを往復して、さっき絶頂を迎えたばかりの私をまたそこまで持ち上げようとしてくる。
「んゃぁっ、んんっ」
私このままなかでイケるかもしれない。
今凄く気持ちいい。
なんだか感じたことのない疼きを覚えた。