第1章 金髪の彼
ライトの目に見つめられると不思議と逆らえなくなる。
焦らすように私の太ももから脛、足の甲まで唇でなぞっていきながら私の脚を左右に拡げた。
「っ……」
恥ずかしくて無意識に顔を手のひらで覆ってしまう。
「早く触って欲しいでしょ?」
ライトの意地悪な声が聞こえてきて、私は誘導されるように小さく頷いた。
「茜のココ、トロトロになっちゃってるよ」
指を一本立てて、襞を往復させる。
「俺がおっぱい舐めるの気持ち良かった?」
「……ぅん」
ライトの優しくて甘い愛撫は、完全に私の思考と身体を溶かしてくれている。
「素直な茜にはごほうびあげなくちゃ、だよね」
そう聞こえた直後、私の一番感じる粒に、暖かい呼気がかかった。
「ふぅぅ……」
ぴくんと反応を見せた私に気を良くしたのか、ぬるりとした感触が。
ぼやけた頭だったはずがやたらとクリアに、仕事も行ったし、お風呂も入ってないことを思い出し、
「ぁぁっ!!ライト、だめ!汚な、いっっ!!」
拒もうと暴れかけた私の脚をがっしりと押さえつけて、
「ううん、汚なくないよ。シャワーは後で浴びればいいじゃない?」
そう言って、更に深くしゃぶりついてきた。
「んんぅっっ、あっぁっ、ん!!」
羞恥心と相まって、信じられないくらい気持ちがいい。
こんなに感じる愛撫を受けるのは、大した人生でも大した経験値でもないけど、初めてのことのような気がした。
「やばっ。茜のすごい」
その言い方に、また身体が反応する。
「んんーっ!ゃぁぁ……」
「もっと気持ちよくしたげるね」
クリトリスを舐めながら、先程襞を往復していた指先をずぶりとなかに押し込んできた。
もぞもぞと私のなかで蠢く指。
根本までそれを差し込んでは抜き、差し込んでは抜きを繰り返しながらクリトリスへの愛撫を続けてくれている。
「ぁっあっ!あぁぁっ!!んやぁ!だめぇ!」
溢れ出る声を必死で押さえながら、指の隙間からそっと覗き見ると、チラッと目線を上げたライトと目が合った。
「んっ、ふぁぁっ」
「イクの?」
小さく痙攣を始めたことに気づいたらしい。
「はっ、はぁっ……イキそ……」
巧みな舌使いと指使いにもう、私は限界だ。