第2章 モーニン!
「うそつき」
「え?」
戸惑って必死でライトの目を探すと、
「茜の身体は知ってるよ」
だから怖くない、そう耳元で囁いて、少しスピードを上げた。
「やっ、ダメっ!」
訴えは虚しく、頭の中を電光が走り抜けて行った。
ぴくぴくと腹から下が痙攣を起こしている。
「イケたね」
優しく微笑んでキスをしてくれながら、また何度かライトは腰を動かしてから私のなかから抜け出した。
「茜」
「はい……」
「好き」
「はい?」
私の隣に寝転んで見つめながら突然そう言ったライト。
「告白したんだけど?」
「なんで?」
イッたばかりの私には理解できない。
「んー、とりあえず茜と遊びでエッチしたんじゃないってのと、実際相性良かったのと、なんだろ、フィーリング?」
やっぱり理解できない。
「一目惚れってやつだよ。俺と付き合お?」
「いや、あの……」
正直私にはそんなつもりは微塵もなかった。
はっきりいえば、セフレ関係というものに脚を踏み入れてしまったんだなぁ、なんて思ってたくらいで。
「茜」
「……逢ってすぐの男とエッチしちゃうような女だよ?私」
吸い込まれそうなライトの目から逃げるように咄嗟に出た言葉。
「そういうの、俺が初めてでしょ?」
間髪開けずにライトが返してくる。
「でもっっ」
「茜とシたくて無理矢理茜の逃げ道なくして抱いたのは俺の方」
私を庇いそして試すような言葉。
「私は、拒まなかった」
「それってさ、やっぱどっかで俺に抱かれたいって思ってくれたんでしょ?」
私の頬を手のひらで撫でながら、
「順番逆だけど、付き合お?」
「ちょっと……考えさせて」
強引に頷かせようとするのを必死で阻止して、ライトから目線を反らすように身体の向きを変えた。