第1章 金髪の彼
「んんっ!」
身体を押さえつけられて、ライトの柔らかい唇と舌が私の唇を溶かす。
気持ちいい。
ライト、キス巧い。
頭が完全に考えることを、やめようとしてる。
ほんの2時間程度前に出逢ったばっかりなのに、セックスしようとしてるなんて。
しかもそれを受け入れようとしてる。
私そんな軽いコだったっけ?
「茜可愛い」
ライトは薄暗い中で私にそう囁いて今度は首筋に唇を這わせた。
「あっっ!」
「首感じる?」
そう言って口を開け、噛みつくような素振りをしてきたライトは獲物を捕まえた肉食動物みたいに見えた。
「んっ、んぅ」
噛みつかれた口の中で、首筋をしきりに舐められ、身体が跳ねる。
そんな私を面白がるように着ているものを次々と脱がせていき、あっという間に露出させた胸を大きな手のひらが包み込んだ。
やわやわと胸の膨らみを確認したあと、その先端に吸い付いてきた。
「あっ!!ライ、トっ」
私の両手首を左手で掴み、頭の上に押さえつけると、そうしたくて堪らないという風に夢中で乳首に刺激を与えてくる。
「んっ、ぁ、んんっっ」
お酒のせいで過剰に反応する身体。
私の手首を掴んでいない右手で今度はスカートを脱がしにかかってくる。
「やっ、ん」
「今夜は茜の身体中舐め回してあげるから」
乳首の形が変わるほどねぶったあと、手首を掴んでいた手を離し、今度はその手のひらを私の腰に滑らせた。
びくんと跳ねると、
「茜感じやすくてかわいい」
紅い舌を覗かせながら腹をなぞっていった。
「脱がせちゃうよ?」
ショーツに指をかけて、もったいぶるようにゆっくりと下げていく。
その感覚に、恥ずかしさと与えられるであろう快感への期待が葛藤してきて、もぞもぞ膝をこすりあわせた。
「茜のすべすべの肌、気持ちいいね」
ショーツを脱がせながら私の太ももなんかにも手のひらを滑らせてくる。
焦らされている感覚が堪らない。
目線をライトに向けると、綺麗に整った顔が見つめ返してきた。
その表情にまた私の心臓がどきりと跳ねた。