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ワンナイショータイ

第2章 モーニン!


「ねぇ、俺の服とかも今から一緒に洗濯してよ。そんで、それが乾くまで俺とエッチしよ?」

「え……と」

「ね、茜のココ、また舐めてあげるから」

抱き締めていた手を少し緩め、股の間に滑り込ませてくる。

「また……?」

「そ。昨日と同じことしてあげる。茜の記憶に俺がしっかり残るようにね」

そうして私をシャワーから上がるように促してきた。

ライトは今から浴びてくるのだろう。

とりあえず服を着て洗濯機を動かした。

ライトが着られるような服はないけど……。

悩みながらとりあえず朝食でも用意しようかとお湯を沸かし、食パンをトースターに入れて、玉子をフライパンで炒めていると、

「いーにおーい」

腰にバスタオルを巻き付けた格好でライトが風呂場から戻ってきた。

「ご飯、食べる、よね?」

さっきの話からすればとりあえず洗濯が済むまでは居座るようだ。

さすがに自分ひとりだけで食事を摂るわけにはいかないから、ライトの分も用意している。

「大したもんじゃないけど」

「んーん、ありがと」

目のやり場に困りながらも普段自分が食事を摂っているローテーブルまで運んで腰を下ろした。

そんな私の向かいに座ったライトが、

「茜は化粧してなくてもキレイだね」

すっぴんだったの忘れてた。

考えることが多すぎて、いろんなとこにボロが出てる気がする。

「化粧……」

「今はいいじゃん。後にしなよ」

慌てて化粧をしようと立ち上がりかけた私の手首を掴む。

「俺と家にいる間は化粧いらない」

口角を上げながらそう言って私を座らせると、

「いただきます」

手を合わせて食パンを手にとった。

「俺、スクランブルエッグを食パンに載せて食べるの好き」

スプーンで掬った炒めた玉子を食パンに載せてかじりつく。

「私も、好き」

だから作ったんだけどね。

「おんなじだな。うん、美味い」

ライトは嬉しそうに笑った。

簡単に用意した食事なのに、こんなに喜んでくれることが意外だ。

だからつい、

「ライトって顔だけのイケメンじゃないんだね」

言った私に、

「それ、昨日も言ってたよ」

教えてくれる。

やっぱりあんまり覚えてないや。
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