第6章 続。今日からお前は…(カラ松
ぎゃーぎゃーうるさいやつだ。目障りだな。
どうしようか考えていたら、騒ぎで起きたのか〇〇〇が声をだした。
「せっかくの誘いなんだから行ってあげなよ。カラ松はモテるの自覚したほうがいいよ。私といるより楽しいと思うし。」
クスッと自笑し、席をたつ。
「ごはん食べてくるわ。女のこ泣かせちゃだめよー。」
ニコリと笑いひらひらと手を振り、消えていく〇〇〇。
あぁ、こんなクズにも優しいなんて、本当にエンジェルだな。やはり間違っていなかった。〇〇〇と俺は赤い糸で繋がっている。
そう確信した。
泣いている女子に弁当を誘いに来たであろうトド松がなだめている。
いい弟だ。
「トド松、みんなで弁当を食べに行くか。」
トド松は、あ、うん。と短く答え、いつもの様に屋上へ向かう。
俺は運命の赤い糸の相手に早く辿り着きたいと思ってしまい、弁当も疎かになってしまった。
「すまない。ちょっと野暮用ができた。先に戻ろうと思う。また家で。」
弁当どころではなくなった俺は、おとうと達を残し美術準備室へと向かう。
中に入り、静かに扉の鍵をしめソファーに目を向ける。