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【HQ】夢から始まる恋

第6章 ひと夏の思い出




「んっ……んん、とっおる……ふぅっ……んんっ……」


 狭い空間の中に響き合う二人の吐息と、時折漏れる水の音。


 私は無我夢中で徹を求めていた。


 段々と明るくなってきたと思ったら、もう終わりのようだ。
 私は恥ずかしくなって下を向いている。


 扉が開き「おかえりなさーい」と、何事もなかったかのように対応する係員。


「降りますよ~」


 徹も相変わらずの能天気。


 私はきっと、また真っ赤になっている。


 何も言わずに手を引いてくれる徹の後について、私たちは家路についた。

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