• テキストサイズ

【HQ】夢から始まる恋

第6章 ひと夏の思い出




「もー!! 岩ちゃんのせいで昼飯食いそびれたじゃん!!」
「うっせ! お前が大声出して盛大にこけるのが悪いんだよ!」
「まぁまぁ二人ともその辺で……」


 スタスタと歩きながら言い争う二人は、美形なだけあって注目の的になってしまう。

 私は後を追いながらも、周囲の視線が気になってしまう。

「お前なんかと居るから影山もこんな苦労するんだよ!」
「いくら岩ちゃんだって、言っていいことと悪いことあるのわかるでしょ!」
「もー! いい加減にしなさい!!」


 何を言っても聞かない二人にとうとう私は怒鳴ってしまった。
 

「二人ともただでさえ目立つのに! 一緒に居るこっちの事も考えてよ! もー、恥ずかしいし、変に目立つし!」

 急に怒鳴った私を、キョトンとした顔で見つめる二人。
 私は徹から借りていたネルシャツを脱ぎ捨て叩き返した。

「二人がそんななら、私帰るから!!」




/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp