第6章 ひと夏の思い出
夏休みも終わりかけたある日、徹から一本の電話が掛かってきた。
「やほー! ねーねー! 雪乃は課題終わってるよね?」
「え、うん……。なんかいい事あったの?」
電話口の徹は、いつもよりウキウキしてる感じだった。
「日頃の行いがいいおかげで、商店街の福引やったら遊園地のペアチケットが当たったんだ♪ だから、一緒行こうと思ってさ♪」
「……デ、デートって事……だよね……?」
「そうだよ? もしかして、なんか予定とかあった!?」
「そ、そうじゃなくて……、凄く嬉しいよ? でも……可愛い服とか持ってないし……」
「じゃぁ、とりあえず買い物行こっか♪」
こうして、私は徹とデートをするための服を買いにいくデートをすることとなった……。