第4章 はじめての気持ち
「雪乃は、いつもあんな美味い飯食ってるなんて♪羨ましいなー♪」
夕食を終え、私の部屋でのんびりしてると徹が口を開いた。
「徹の家だって、きっとバランス良くて美味しいごはん出てくるでしょ?」
「まぁ……そうだけどね♪ それとこれとは別なのー」
「ごめん、ごめっ……ん……」
ほっぺたを膨らませた徹の顔が近付いて来たなと思ったら、唇が触れ合った。
「だっ!??誰か入ってきたらどうするの!???」
私は、まさか家の中でも徹がこんな事をしてくるとは思わず驚いた。
しかも、
「そしたら、見せつけてやればいいじゃん♪」
なんて言うから、私の心臓は爆発しそうなくらい早く動いている。
「もぉ…………」
そんな風に口では言っているのに、頭ではもっとキスして欲しいって思ってる自分が居る。
私はわがままなのかもしれない……。
こんな女の子、徹は本当に好きでいてくれるのだろうか……?