• テキストサイズ

【HQ】夢から始まる恋

第3章 〜sidestory〜




「及川君……夢の中だと本当に大胆だね……っていつもか;」


 彼女はどこまでも夢だと信じているようだ。
 俺は彼女に”好き”というこの気持ちを伝えようと、夢ではないと伝えようと意を決し、彼女を見つめた――


「雪乃……? どうしたの……?」


 俺は、また彼女の具合が悪いのかと思い、彼女の顔を覗き込む。
 それは、吐息が触れ合う距離……。



「及川君!!!!」
「は、はい!!?」


 彼女は、俺に向き直った。



「夢の中だから、なんだか上手くいくような気がするから……」
「うん……」

 彼女は再び俯いた。
 でも、俯きながらも、そのまっすぐな気持ちは伝わってくる。
 俺はまっすぐに彼女を見つめた。


「私、いつの間にか及川君の事……好きになってたみたい」
「うん……」

 予想外の告白に、俺は平静を装うのに必死だった。


/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp