第3章 〜sidestory〜
これ以上同じ空間に居たら、俺の理性は吹っ飛んでしまいそうなのでとりあえず部屋を出ることにした。
他人の家を詮索するようなことはしたくないと思い、とりあえずリビングへ向かう。
「失礼しまーす……」
玄関のすぐ脇の扉を開けてみる。
どうやら正解のようだ。
カウンターキッチンの脇にはテーブルと4脚の椅子。
少し離れて大き目のテレビ三人掛けの柔らかそうなソファ。
「ソファが俺を呼んでいる……」
厳しい練習と、極度の緊張のせいで急な眠気に襲われた。
俺は、遠慮なくソファに横になりすぐに意識が遠のいていった。