第7章 季節の変わり目
「と、言うわけで模擬店を行う事にはなりましたが、数の関係上5組と合同となりました」
「午後のホームルームで合同の話合いを設けます。視聴覚室を借りたので、時間に遅れないよう移動をお願いします。」
朝礼で昨日決まったことをクラスに報告した。
委員長には昨日の帰りに会えたので、その旨も報告しておいた。
「5組って岩ちゃんのクラスだねー」
隣の席で突っ伏しながら徹がゴニョゴニョと囁いている。
「岩泉君も実行委員会だったんだよ。…………」
「え? なに、その間?? てか、雪乃顔赤くない!?」
「こら、そこうるさいぞ」
「「すみません……」」
徹のせいで私も注意されてしまった。
椅子に座りなおすと、ポケットに入れていた携帯が振動した。
――岩ちゃんとなんかあったの?――
さすが鋭い……。
――私と岩泉君が、付き合ってるって噂が……――
「はぁ!!???」
「お、い、か、わぁーー」
「す、すみません……」
返信内容に動揺した徹は心の声が漏れてしまい、再び先生に注意された。