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【HQ】夢から始まる恋

第7章 季節の変わり目




 会議室には模擬店を行う予定の1,2,5組の委員が残っていた。
 私はその中に見慣れた姿を見つけたのでつい声を掛けてしまう。

「あれ、岩泉君も実行委員なんだ?」
「くじ引きで見事当たっちまってよ~」
「そうなんだ、私たちも同じようなもんだよ……ね?」
「え、あ……ハイ……」

 隣に立つ鈴木君にも同意を求め、急に話を振られた鈴木君は少々動揺していた。

 私たちが話していると、岩泉君のクラスの女子が変な事を言い出した。


「ねーねー、二人って付き合ってるんだよね?」
「「えっ!??」」
「夏休み二人がデートしてるの見たって子が居て、違うの?」
「え、ぁ、ぇと……」
「じゃぁさ、じゃぁさ!!」

 また別のクラスの子が話に入ってきた。

「2クラス合同で模擬店やっちゃえば?」
「あ~、それいい!!」
「でしょでしょ~」
「学年で2店舗なら、別に何クラスでやったって問題ないっしょ?」
「ちょ、アンタマジ天才だわ~」


 二人で盛り上がってる女子たちを、私たちは傍観することしか出来なかった。

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