第3章 〈其の手を〉
「…それにしても、名前が無いなんて不便だなぁ。
中也、彼女に何かいい名前を考えてあげようよ」
「何で俺が「いいんですかッ!?ありがとうございます!お願いしますね」
テメェ等揃いも揃って何なんだよ。
新手のイジメか?そうだよなァ?」
中也さん絶対苛々してる。なんか声色が…
「そんなつもりは全く以ってないです。
…偶然ですよ、偶然。
だって此れから先、名前は分からないじゃ済まされないでしょう?
だから仮の名前でも欲しいんです」
そう云うと納得したのか太宰さんと共に私の名前を考えてくれた。