第3章 〈其の手を〉
「……当たりだ。
お前の言う通り、俺達は能力「ねぇ中也、此れから【組織】に戻るつもり何だろう?
それなら、車に私も乗せて行ってくれないかい?」
…太宰、少しは空気読め。俺が喋ってただろうが。
車には乗れば良いが、変な仕掛けでも付けたら殺すぞ?」
「分かってる分かってる。大丈夫だって。
それじゃあ宜しくね、中也」
彼らは能力者らしい。
その事は分かったが、此れから行くと云っていた【組織】とやらは何なんだ。
会話を聞いていると“太宰”と“中也”は、同じ組織に所属している事は分かった。
だが其れがどんな組織なのかは分からない。