第4章 〈新生活〉
「暁ちゃん、君はどうやら私と同じ年齢だったみたいだよ」
首領さんが私にくれた部屋(昨日も此処で寝た)で寝ていたら、太宰さんが居た。
目の前に。
取り敢えずベッドから身体を起こす。
と云うか昨日の今日で人の半生なんて調べられる物なのか?
まあ、この人ならやりそうだが。
「…太宰さん、調べてきて下さって有難う御座います。
有難いんですが、なんで勝手に部屋に入って来てるんですか。しかも目の前に居るし」
「…いいじゃないか、別に。上司なんだから。
不満ならもっと教えてあげようか?」
少しむくれた様子ですごすごと私から離れていく。
そして、話し始めた。