イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第17章 二人と過ごす誕生日~レオ&アラン編~
――――――……
「レオ、ここで少し待っててくれる?」
レオ「うん、構わないよ」
「先に中に入っちゃダメだからね?」
レオ「わかってるよ。俺のことはいいから、早く行っておいで」
「じゃあ、すぐに戻るからね!」
そう言って私はレオに食堂の前で待っていてもらい、今度は厩舎へと向かった
――――――……
「アラン、いる…?」
アラン「あぁ、お前か。…いきなりどうしたんだよ」
「今、少し時間あるかな?」
アラン「まぁ特にやることはねえけど」
「良かった!じゃあ、少しついて来て!」
アラン「…え?…ちょっ、おい!」
目を丸くするアランの手を引きながら、私達はレオの待つ食堂へと向かった
―――――……
「ごめんね、レオ。お待たせ!」
レオ「お帰り、ユヅキちゃん。…と、アランもユヅキちゃんに呼ばれたの?」
アラン「…あぁ、なんかよくわかんねえけど、いきなりコイツに連れてこられた。…で、俺達に何の用だよ?」
「えっと…とりあえず、食堂へ入ればわかるから…」
レオ「ユヅキちゃんがもう入っていいって言うなら、じゃあ遠慮なく」
食堂へと続く扉へと手をかけ、レオは少しずつ扉を開いていった