イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第12章 二人で過ごす誕生日~ゼノ編~
――――――……
「…というわけで、ゼノ様が喜ぶプレゼントをしたいんだけど…」
アルバート「なるほど。…ですが、そんなに悩むのであれば本人に直接、聞いてみては?」
「それは…っ」
ユーリ「アルはわかってないなぁ、こういうのは内緒で用意して、相手が驚いて喜ぶ姿を見るのが楽しみなのに…そうだよね、ユヅキ様」
私が言おうとしたことを、代わりに言ってくれたユーリはニッコリと微笑んだ
「うん…でも、どうすれば驚いてくれるかな…?」
アルバート「…ゼノ様は国王としての威厳もあり、高貴な御方ですので多少のことでは動じませんよ」
「そうだよね…」
アルバートの言葉に思わず私が溜め息をついて俯くと、しばらくしてユーリが何か閃いたようにパッと顔を上げた
ユーリ「そうだ、俺いいこと思いついちゃった!…これなら絶対にゼノ様を驚かせて喜んでもらえるだろうから、ユヅキ様も協力してくれる?」
そう言って自信満々の笑みを浮かべるユーリに向かって、私は静かに頷いた