• テキストサイズ

イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集

第12章 二人で過ごす誕生日~ゼノ編~


―――――……


(どうしよう…もうすぐゼノ様がいらっしゃるけど、こんなことして本当に喜んでもらえるのかな…?)


ユーリの提案で、頭に大きなリボンをつけた私は、ゼノ様が公務を終えて部屋へ戻って来るのを待っていた


"ゼノ様はユヅキ様と一緒に過ごせることが一番嬉しいだろうから、心配しなくても大丈夫だよ"


そう言ったユーリの言葉を思い出しながら、緊張に胸を高鳴らせていると、0時を告げる鐘が鳴ると同時にゆっくりと部屋の扉が開いた


「あっ…、おかえりなさい、ゼノ様」


そう言って私が駆け寄ると、ゼノ様は後ろ手に扉を閉めながら不思議そうな視線を私へと向け、ふっと頬を綻ばせた


ゼノ「…こんな時間に、頭に大きなリボンをつけて、どうした。これからどこかへ行くのか?」


「いえ、そうではなく、その…ゼノ様へお伝えしたいことがあって…」


ゼノ「どうした、言ってみろ」


(…っ、恥ずかしいけど…ちゃんと、伝えなくちゃ…)


そう思い、緊張しながらもゼノ様を見つめ、覚悟を決めて口を開いた
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp