イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第12章 二人で過ごす誕生日~ゼノ編~
―――12月6日―…
冷たい北風に身体を震わせながら、私はユーリの部屋へと向かった
「ユーリ、いる…?」
ユーリの部屋のドアをノックしながら尋ねると、しばらくしてユーリが顔を出した
ユーリ「あれ…ユヅキ様が俺の部屋を訪ねるなんて珍しいね、どうしたの?」
「…実は、明日はゼノ様の誕生日だからプレゼントを用意したいんだけど、ゼノ様の好みがわからなくて……何かいいプレゼントはないかと思って相談しに来たの…」
ユーリ「ゼノ様のプレゼントか…何がいいだろう…?」
ゼノ様のプレゼントについて私達が廊下で話していると、アルバートが少し先にいるのを見つけたので、私はアルバートにも声をかけた
「アルバート、少しゼノ様のことで相談をしてもいい?」
アルバート「ゼノ様のことで…?」
眉を寄せ、首を傾げながらも協力してくれると言うアルバートも一緒に、私達はユーリの部屋へと入っていった