イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第1章 二人のハロウィン~アラン編~
(アランってこうしてると普段とは違って、あどけない感じがして可愛いかも…)
思わずユヅキがアランに見惚れていると、少し不機嫌そうな声がした
アラン「…なぁ、まだかよ」
「…っ!!ごめんっ、えっと…じゃあそのまま口を開けて」
そう言ってそっと口を開けたアランの口の中に、ユヅキは小さなキャンディを転がした
「…もういいよ」
アラン「なんだこれ…?イチゴ味のキャンディか…?…甘いけど、なかなか旨いな」
そう言ってふっと頬を綻ばせたアランを見て、ユヅキはほっと胸を撫で下ろした
「実はこれ…昨日、私が作ったキャンディなの。アランに味見して欲しくてそれで…悪戯してもいいって言われたとはいえ、いきなりごめんね…?」
そう言ってユヅキが少し眉を下げて謝ると、アランはユヅキをじっと見つめた
アラン「…おい、お前…悪戯ってまさかこれだけ?」
「えっ…そうだけど」
そう言って不思議そうに首を傾げるユヅキを見て、アランは不敵な笑みを浮かべた
アラン「ユヅキ、トリック・オア・トリート」
「えっ…!?…ごめん、今、アランにあげたキャンディしか私、持ってないよ」
アラン「ふーん…じゃあ…」
そう言ってアランはユヅキの頬を両手で持ち、顔を引き寄せて少し強引に唇を重ねた